2024年05月23日
2024年05月17日
仕様戻しました
結局、変わらんなあとなったので戻しました。
基本は個人のメモ、時々感想文です。
本店とか本部のやつを休みの日にまとめて更新することになると思うので、頻度は最高で週1くらいです。
2024年05月16日
宙に参る 4
出自の詳細、リンジンとの関わり、母との関係、退職のときに言ってた「やるべきこと」と、リンジンの成り立ちの一部。ついでに、あそこにいたあの人か! みたいな仕込み回収巻。
当日更新は落語家の四五六さんと、そんな細かいとこ覚えてる人しか覚えてないよ、みたいな仕込まれた人物の回収よ…何度見ても、猿人の昔話しか思い出さないんだけど、まさかねえ…
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竜送りのイサギ 2
竜についての細かな情報が出始めて、物語が本格始動。
お腹の心配してたら、巻末でネタになってた。うん、そうなるよね…農民殺すに刃物はいらない、美味い飯食わせれば勝手に死ぬ、て時代もあったのよ。
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2024年05月12日
描きたい絵が描けるようになる本 明暗・構図・配色の知識を実力に変える方法
イラスト講座の使える技術的なわかりやすい解説ではなく、絵画教室で習う地に足の着いた話を、イラストに落とし込むために解説された本。
独学の遠廻りを、解決するために書かれているのでとてもわかりやすい。
専門的な本で挫折感を味わったことがあるなら、この本を勧める。とても良い教科書。価格も手頃。
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TIPS! 絵が描きたくなるヒント集
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イラストレーターのための現代ファッション大図鑑
2024年05月03日
2024年4月に読んだ本まとめ
最近読んでるやつが、Kindleの検索から消えたので、中古を買ってみたら、買った単行本の二刷が2021年で、2023年に新書になってたというね
同じデザインで版を重ねてくれるほうが好きなんだけど、な。
イラストの版権切れとかあるんですかね
2024/04/28
天幕のジャードゥーガル 1 2 3
乙嫁語りより前のアジアの話。見た風習もちらりと出たりして、知っていても面白い。
気になっていた、イスラーム圏の目を借りた元朝秘史。こういうマイナーなところを突いてきてくれる目線がまず好き。
フビライ亡き後のお家騒動の渦中へ放り込まれる過程から風習に則っていて、構成から好き。古い制度化のいざこざが好きでなければ面白くはないかもしれないけれど、感情と腕力と陰謀が好きなら、楽しめるんじゃなかろうか。
まだ物語は始まったばかりなので、続きがとても楽しみ。
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2024/04/27
とある科学の超電磁砲 19
あと2年くらいのうちに、ウクライナに完全な勝機が見つかるといいなあ…(世界情勢より連載のほうが大事な駄目なオタクの感想
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2024/04/23
魔法使いの嫁 20
続刊継続予約が途切れとるとか思わんやん!!!!(愚痴
2部に入ってからずっと「結局お隣さんより人間の欲が怖い」という感想にたどり着く。
彼らが居場所を追われたのは、結局、人間の欲望が故なんだよなあ、となる。
無知がゆえ、無邪気ゆえに無謀ができた時が次第に終わり、人間の欲に飲まれつつ、隣人たちが本来の力ゆえに結果的に害になるかもしれない予感。
話の始まりは情報量多くて噛み砕くのに時間がかかるのだけれど、その物量に触れるたびに「よし、始まる」という気持ちにもなる。
そんな始まりの巻。
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2024/04/21
ルノワール画集
同じ理由で借りた。
好きとか嫌いとかではなくゴッホのあとに読むと職業絵描きが依頼で描いた絵ばかりという退屈さがある。
この頃は肖像画描くお仕事が一番安定してたんだったか? みたいな過去の授業をぼんやり思い出しつつ、しかし、人間に興味がないとだんだん苦痛に。
背景色の選び方や、質感描写をざざっと、眺める程度になってしまったのでそのうち何かの知識がついたらまた印象が変わるのかもしれない。
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ゴッホ画集
まともに眺めたことなかったなと、全作収録本を借りる。
絵画の素養が足りない。
長い事借りてて、2周して、返したのが今日。
つくづく、独学者の迷走が目に見えてつらい。とてもつらい。
執念が自分に向かっちゃった苦しさとか目に見えてしまってつらい。
こんなにつらい絵だったのかということを、改めて学ぶことになった。
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凍星のカレワラ
公式の一巻の勧め方がひどい(笑)
こちらも、ガンマの無料公開分。
描きたいことやってる感はとても好きなんだけど、2冊かかって本編始まってない感じ。長い歴史小説で見ごたえはもうちょっとあとみたいなことなんだろうなという気はするんだけど、付き合いますかと言われると、そこまで追いかけたい掴みではなかったのが素直な気持ち。
獣の奏者的に、終わってからまとめて読みたい。
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メイドインアビス公式アンソロジー
ガンマの周年記念無料公開で公開された本文のみ。買わなくてもいいなと確認したなど(こら
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2024/04/20
絢爛たるグランドセーヌ 25
前巻ラストに少しだけ触れられたコロナ禍の交々がメイン。
夢を失った人も、失いかけた人も、エンタメ業界の受けた打撃に触れられた巻。
ネタは選ぶ必要は随所にあっただろうし、大量の配慮は背景にあるのだろうけれど、こういった時事ネタの当事者の実情を真摯に描けるのはいい作品だなと改めて感じた巻だった。
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任侠転生 14
唯一買ってる異世界転生モノ。龍さんがとにかくいい。
世界における龍さんの立ち位置が、異物として歓迎されていないのも好き。
ここまで来て、世界から切り離されるかもしれない危機が身内から起こるのに、ヤクザの仁義で受け入れてしまう大ボス感。
失われた文化を都合よく描くには異世界が一番都合がいいんだけども。
このじいさん、最期にはちゃんと義理を果たして終わりそうで、そういうケジメまで含めて、楽しみにしている。
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2024/04/07
第2回、体調おかしくてお布団で1日読書。
命大事に…
このくらいの時代の、何気ない日常ものとても好き。
日常的な事件しか起こらない安心感。
こういうのが許される雑誌と時代の作品なあと思うたりなんだり。
別館よりたしかに連載のほうがよかった。
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じつは初見。なんでこんな乱立にと思うたら、休載中でしたか。
完結しとらんとな? となりましたけども、なるほどこれはドラマ向き。
高齢者ネタがいちいち刺さる。
北に逃げるはなしは殺伐とするのに、南に逃げるはなしは人情物になるのなんなんでしょな。
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クラユカバ、クラメルカガリ
塚原さんの作品が良すぎたという話
これを上げようとしているGW時点で、まだまだ書き足りないことはあるし、ついでに全然描き足りてないのだけれども。
このまま行くと名古屋終映に間に合わねえなと思うたので、見切りで上げることにした。
ブログの方はともかく、自分ち(http://yoroduya.no.coocan.jp/FSwiki/)は延々と更新し続けそうな気がしているのだけれども、それはそれ。 舞台挨拶終わったら、また大量に追記されそうな気がします。
生きる楽しみになる作品だよ。
おそらく、国内の自主制作アニメのコンテストで、丸山薫さんが受賞したのをきっかけに、自主制作アニメサイトを巡回しまくったり、神谷ロンさんのブログを漁ってた頃に出会った。
FLASHアニメ全盛から少し遅れたくらいではなかろうか。
思い出した時に調べて戻ってきて、なくらいの好きなジャンルなので、昨年制作の情報を知ってからから、いつになるかな、いつになるかな、くらいの熱量で待っていた。
一時見失っていたものを、YouTubeで再発掘、制作情報を得てさらに再燃している頃にPaTHoSにいたという奇縁。上映会に参加する金銭的体力に乏しく、何度も涙を飲んだわけですが。
長編公開二本立て
しかも 全 国 展 開 \(^o^)/
そんな感じで暑苦しくクラユカバとメクルカガリの話をするよ!!(前フリ長えて
ねたばれは配慮しません! ついでにものすごい個人の見解です!!
いつものことだね!!!
スチームパンクと聞き、そうか分類上はスチームパンクになるよのか…てとこからまず、期待している場所が違う。
クラメルカガリはスピンオフということなので、どうしようかと迷っていたら、最初の一声が森なな子さんとか狙い撃ちされてませんか、ねえ、みたいな感じに、本人もほとんど素みたいなことを書いていた佐倉を堪能しにその場でチケット買いました。
公開日翌日から、2日連続で栄生に授業受けに行くとか、観に行くしかないだろこれは、ていういつものやつ。
マイペースにハマっているのに、厄介なオタク。それが珍獣。
弥栄堂さん(https://www.youtube.com/@Iyasakado)の、長く続く自主制作の世界観を引き継いだ作品。
映画を見終わったあとYouTubeで公開されている、劇場へ行けなかった端ノ向フと、押絵と旅する男を見ながら帰ってきた。ありがとうツインエンジン…ありがとうありがとう…
過去作はだいだい20分未満なので、原作付きでないものを一通りさらっておくと、地続きの世界観を堪能できて、よいと思う。
とくにウシガエル。
過去作を見た人には、あっ、となるウシガエル。
知ってから見るもよし、見てから知るもよし。
そんな些細な、と思うかもしれぬけれども、だいたい事件なんてそんなもの。
弥栄堂さんの作品は、自分の中では「世界観を描くための誰かの日常」というところに落ち着いた。
個人の定義なので、他の人には他の定義がきっとある。
クラユカバにしても、ウシガエルにしても、通勤大作戦にしても、過去の戦地を描いた作品にしても「戦争の置きているドコかの国に、亜炭で儲けたテリヤスというデカい会社があってナニカシテイルけれども、生きてる人はそこで生きてる」ということが、描かれている。
過去作も見ていたはずなんだけれどもだいぶ記憶の彼方なので、今上がっている物だけで物を言うけれども。
装脚戦車の憂鬱にしても、端ノ向フにしても、兵隊にとっての日常は戦場で。
戦地に赴くことのない市井の人々には、住まうそこにあるものが日常。
作り手の目からしたら「連作の中であえて残した」ものこそが「地続き」の証左じゃないかと考えてしまうので、今公開されている作品が、未来の作品に続く布石だと勝手に楽しみにしている。
今の世界観の完結の暁には、発表作がいつ頃の時代のものになるかの年表を、パンフに掲載していただきたい。
クラメルカガリ←端ノ向フ・クラユカバ←ウシガエル←通勤大戦争・装脚戦車の憂鬱
個人的には、クラユカバのほうが、端ノ向フより少し前だと考えていた。
半月反芻しているうちに、見世物小屋の規模がデカくなってるから、クラユカバがあとかしらと迷ってみたり。
そのへんは勝手に妄想してニソニソ楽しむとこなので、新たな情報が出ればそれだけでよし。
結局、戦争を続けていく限り亜炭は必要になるから、亜炭を後の泰平となるテリヤスが掘り続けなくとも、誰かが金のために掘り続けるだろうし。
亜炭に群がって生活の糧にする人は出てくるだろうし、亜炭の減産ととともに移動して暮らす炭鉱夫もいるだろうし、テリヤスがコケたところでどこかのクラベリには、泰平になることのない小さな仲買がシノギを取り立てるんだろうし、当然のように闇市も立つんだろう。
そうでなければ、装甲列車が必要になる距離の炭鉱なんて、現れない。
スピンオフのお陰で原作者の思惑を外れて大規模産業になってしまった泰平。
いい気になって兵器転用したら大失敗して傾く想定も自分好みだったけれど、これもこれで好きなので良し。
サクラ小路にしろ狛犬商店街にしろ、亜炭の出たところに町ができ、掘り進めればそりゃあいつかのトンネルにぶちあたることもあれば、いつかのトンネルが落ちてくることも、今のトンネルがぶち抜いて来ることもある筈だ。狛犬は成るべくして成った炭鉱街の成れの果て。どこかで置きるはずの、ある街の歴史の一部。
たどり着いてはいけない領域を守るために出来上がった組織とテリヤスの警備隊が、表の世界に出て行くことのできなかった人々のすぐそばに張り付いていて。
公的機関も公的機関ならではの、装備の甘くせざるを得ない部分を持ち合わせていて。
そういう細かな設定が、一切語られない、不親切さがサイコウ。
映画ってそういうもんじゃなきゃという人には、本当にサイコウ。
若い方々が、クラメルカガリに盛り上がるのを横目に、珍獣はただただ、クラユカバが楽しい。
語られないまま墓まで運ばれてしまっても、未練は残るかもしれないが、恨むことはないくらい楽しい。
対して、クラメルカガリはわかりやすい。
スビンオフは総じて、写真で理解できないものが絵になったら不思議と理解できるようになるような、誰かの解釈で翻案されたわかりやすさがある。
そこに加えて、すべての世界が箱庭と呼ばれるまで閉じているから大きな雑音が入ってこない。
複雑な部分を削ぎ落とした分、スッキリとわかりやすい。
一度、作品が畳まれることが起こるとしたら、亜炭ではない新たなエネルギーが発見、独占されることで、泰平が閉鎖に追い込まれた時だろう。
とは言え、泰平、亜炭以外の戦争産業成金な気がしているし、現代日本においても炭鉱が無くても平野が焼き尽くされても、都市の復興はあったわけで。
炭鉱周りのドヤ街は、政治によって一掃されるでもなければ残り続けるだろうし、もう閉じようのない探窟跡たる「クラガリ」は、中の政治が統一されでもしないかぎり、今と同じ無法者たちの住処として残り続けるんじゃなかろうか。
田舎ヤクザが狭い領域を納めているのと同じことで、装甲列車を携えるようなデカい組織はどこかで守りにはいりそうだし。
世界がどう変わろうと、世間と呼ばれるものの形が変わろうと「クラガリと呼ばれる界隈の生活」は、続いていくんだろう。
今の自分たちが、大きな世の中の動きなど気にもとめずに生きているように、無知なら無知のまま、中心にいてもそれはそれ、大きくそれる事件に巻き込まれても、タフなやつはタフなように生きてゆくんじゃないだろうか。
クラユカバでムジナを匂わせていたオジサンたちも、ただのチンピラでしかないだろうし。
そういう、人の営みのしぶとさを信じているような構成、ぼくにとっての塚原作品の良さがずっと続いていてぼくは満足。
基本的に、炭鉱の歴史は知っていたほうが「生活の礎にあるもの」が垣間見えて面白いと思うので、昔ドキュメンタリーを見ておいて良かったな、と思うたりした映画、DVDはまだ手に入るようだった。
ユネスコの文化遺産に登録されているのもあって、息が長い。 https://montage.co.jp/yama/index.html
ついったにも流したけれども、映像も音楽も好きで、クラユカバもクラメルカガリも、暗転と無音の使い方がとにかく良い。
何度見ても感動できる それだけのために通える(笑)
映像の音と音楽の重要さを改めて考えさせられた作品 全面フィルタで魅せるイラスト的に映える画面も、3Dの作り込みも、リアルじゃなくてリアリティに全振りしてて、癖になる。
4月末時点で、新宿はまだ、終映未定だったから、見られる人は何度でも見るがいい。
何度見ても、まぁだいたい飽きることはないだろうから。