2011年06月12日

アウトサイダーズ

こないだ行った精神障害の方々向けワークルームで薦められた本
タイトルだけで探したので、本当にこれかは謎
原書の発表は1967年らしいので、きっとこれ
だいたい3時間程度で読了



メキシコ系の14才の男の子の日常の中で起きた事件と、その中で気付いて確認する仲間や家族についてのこと
差別は大人の価値観が作り上げるもので、子ども同士には関係ないのよ、という昔見たポスターを思い出し、どこにでもある若者の抗争の中での価値観は、以前読んだリトルソルジャーを思い出した
家庭の事情や思春期の葛藤、兄弟の絆、仲間の絆、全体を通して価値観が素朴
子どもの目の高さで、子どもだから気づかない気づけない、子どもだから気づくことが散りばめられた話

発刊当時の作者は17才
過去への感傷も、大人のエゴも理想もない、汚れのない子どもだけの価値観は、きっと同じ年ごろでなければ書けないもの
子どもは子どもの価値観で、大人の疑心暗鬼なんて関係なく、無垢なものを吐き出したいと思いながら生きている
その形は大人の価値観から見たら決して理解できないけれど、子どもたちには大切で、かけがえがなくて、必死に守るべきものたちなんだろう
そんなことを考えた

一番ラストの仕組みは、素直にうまい!と感心した
全体の日常を一生懸命書き記した雰囲気に、ストンと納得できる、非常にいい仕掛けだった
posted by まきむら at 22:00| Comment(0) | 読んだ本
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