2024年06月18日
帰ってきたあぶない刑事
主に尊死という意味で
「「死ぬかと思った」」(これで絵が浮かぶ人向け
はにかむタカさんからしか得られない滋養があるんじゃよ…あるんじゃよ…
本当に帰ってきてた。
余分な警察ドラマが入らずに、きちんと刑事ドラマだった。
現実的なツッコミなんかどうでもよくて、物語の中のリアリティだけがちゃんとあればええねんという、昔々の刑事ドラマ好きにはたまらん刑事ドラマだった。
あぶ刑事の、どちらかといえばコミカルな方に寄せたシリアス話。
肝心のオチをバラさない配慮も、ふたりがきちんと別れを表せる配慮もあぶ刑事だった。
トオルはきちんと港署課長になってたし、トオルはトオルだった。
警察の肩書のなくなった薫さんは変わらず貪欲に自由だった(笑)
銀星会の人のキレっぷりも、どんな地位を得てもこーでねーとっていう(笑) 劉さんからみで、昔のヤクザと今の暴力団の対比がそっと入ってて、仁義を通したい人が不義理に巻き込まれる時代はきっとそうなんだろうな、と改めて考えたりしていた。
したんだが。
以下もう感想でもなんでもない萌え語りなので、放置推奨。
さらっと「それ、恋愛より深くない?」てバラしてくれて「それ!!!!」てなった。
「絶対に交わらない二人に存在する深すぎる情」という、一番通じにくい性癖の権化なんだ、あぶない刑事。
情ゆえに絶対に交わらない、が大事。
ダーティペアの2人に恋愛求めてないように、あぶ刑事にも求めてない。
仕事の同僚以上の理由はどこにもないはずなのに、絶対的な信頼で当然のように命も預けられる、て相当やぞ。相当やぞ。
相当なんですよ。(大事なことは何度でも
けど、そういう関係なのにセフレみたいなことになってるのも好きなのでそういうめんどくさい性癖の本あったら教えてください。買いに行くから。
ここから2回目のテンション。
2時間中、80分くらいがアクションパートでほぼ埠頭なんな。
めっさ濃密に感じると思うたら、ドラマパートのほうが短かった。
ドラマパートはテレビよりちょっと長めの尺で、人間関係の一通りの紹介が終わってからあやかが出ていって、埠頭になってからが1時間ある。
余計なことしてないので、その1時間の印象が強く残る。
屋上のシーンはわりとお約束の死亡フラグなので、誰かが消えるんだろうなて盛り上がりきった不安が劉さんの死で確定し、このまま親子共々…て不安に繋がるよい展開。
素人が余計なことしやがってよおおおおってのをユージが回収したあと、ユージの余裕のタカさんの信頼表明で気持ちよくタイマンが決着するという、たいへん「帰ってきた」感あふれる終わり方。 一瞬の課長登場で、ちゃんと課長やってんだなーという念押しとか、これ作った人、あぶ刑事リアタイ勢なのではという安心感。
わしら世代は、余計なリメイクでさんざんひでえ目に遭っている世代だからなのか、この世代の続編は、気を使われている気がとてもする。
オジイチャンと呼ばれる世代になっても、セクシーだったしダンディだったし、可愛かった。
ほかのあぶ刑事リアタイ世代が「帰ってきてた」と評価しているのを目にして「そーれー」てなれたのはよかった。
もうさすがに最後なのではと毎回なってたけど、日テレ60周年でまたやるかしらという気も一瞬したので、トオル定年退職後の今期若手の成長に期待ですなん
2024年05月03日
クラユカバ、クラメルカガリ
塚原さんの作品が良すぎたという話
これを上げようとしているGW時点で、まだまだ書き足りないことはあるし、ついでに全然描き足りてないのだけれども。
このまま行くと名古屋終映に間に合わねえなと思うたので、見切りで上げることにした。
ブログの方はともかく、自分ち(http://yoroduya.no.coocan.jp/FSwiki/)は延々と更新し続けそうな気がしているのだけれども、それはそれ。 舞台挨拶終わったら、また大量に追記されそうな気がします。
生きる楽しみになる作品だよ。
おそらく、国内の自主制作アニメのコンテストで、丸山薫さんが受賞したのをきっかけに、自主制作アニメサイトを巡回しまくったり、神谷ロンさんのブログを漁ってた頃に出会った。
FLASHアニメ全盛から少し遅れたくらいではなかろうか。
思い出した時に調べて戻ってきて、なくらいの好きなジャンルなので、昨年制作の情報を知ってからから、いつになるかな、いつになるかな、くらいの熱量で待っていた。
一時見失っていたものを、YouTubeで再発掘、制作情報を得てさらに再燃している頃にPaTHoSにいたという奇縁。上映会に参加する金銭的体力に乏しく、何度も涙を飲んだわけですが。
長編公開二本立て
しかも 全 国 展 開 \(^o^)/
そんな感じで暑苦しくクラユカバとメクルカガリの話をするよ!!(前フリ長えて
ねたばれは配慮しません! ついでにものすごい個人の見解です!!
いつものことだね!!!
スチームパンクと聞き、そうか分類上はスチームパンクになるよのか…てとこからまず、期待している場所が違う。
クラメルカガリはスピンオフということなので、どうしようかと迷っていたら、最初の一声が森なな子さんとか狙い撃ちされてませんか、ねえ、みたいな感じに、本人もほとんど素みたいなことを書いていた佐倉を堪能しにその場でチケット買いました。
公開日翌日から、2日連続で栄生に授業受けに行くとか、観に行くしかないだろこれは、ていういつものやつ。
マイペースにハマっているのに、厄介なオタク。それが珍獣。
弥栄堂さん(https://www.youtube.com/@Iyasakado)の、長く続く自主制作の世界観を引き継いだ作品。
映画を見終わったあとYouTubeで公開されている、劇場へ行けなかった端ノ向フと、押絵と旅する男を見ながら帰ってきた。ありがとうツインエンジン…ありがとうありがとう…
過去作はだいだい20分未満なので、原作付きでないものを一通りさらっておくと、地続きの世界観を堪能できて、よいと思う。
とくにウシガエル。
過去作を見た人には、あっ、となるウシガエル。
知ってから見るもよし、見てから知るもよし。
そんな些細な、と思うかもしれぬけれども、だいたい事件なんてそんなもの。
弥栄堂さんの作品は、自分の中では「世界観を描くための誰かの日常」というところに落ち着いた。
個人の定義なので、他の人には他の定義がきっとある。
クラユカバにしても、ウシガエルにしても、通勤大作戦にしても、過去の戦地を描いた作品にしても「戦争の置きているドコかの国に、亜炭で儲けたテリヤスというデカい会社があってナニカシテイルけれども、生きてる人はそこで生きてる」ということが、描かれている。
過去作も見ていたはずなんだけれどもだいぶ記憶の彼方なので、今上がっている物だけで物を言うけれども。
装脚戦車の憂鬱にしても、端ノ向フにしても、兵隊にとっての日常は戦場で。
戦地に赴くことのない市井の人々には、住まうそこにあるものが日常。
作り手の目からしたら「連作の中であえて残した」ものこそが「地続き」の証左じゃないかと考えてしまうので、今公開されている作品が、未来の作品に続く布石だと勝手に楽しみにしている。
今の世界観の完結の暁には、発表作がいつ頃の時代のものになるかの年表を、パンフに掲載していただきたい。
クラメルカガリ←端ノ向フ・クラユカバ←ウシガエル←通勤大戦争・装脚戦車の憂鬱
個人的には、クラユカバのほうが、端ノ向フより少し前だと考えていた。
半月反芻しているうちに、見世物小屋の規模がデカくなってるから、クラユカバがあとかしらと迷ってみたり。
そのへんは勝手に妄想してニソニソ楽しむとこなので、新たな情報が出ればそれだけでよし。
結局、戦争を続けていく限り亜炭は必要になるから、亜炭を後の泰平となるテリヤスが掘り続けなくとも、誰かが金のために掘り続けるだろうし。
亜炭に群がって生活の糧にする人は出てくるだろうし、亜炭の減産ととともに移動して暮らす炭鉱夫もいるだろうし、テリヤスがコケたところでどこかのクラベリには、泰平になることのない小さな仲買がシノギを取り立てるんだろうし、当然のように闇市も立つんだろう。
そうでなければ、装甲列車が必要になる距離の炭鉱なんて、現れない。
スピンオフのお陰で原作者の思惑を外れて大規模産業になってしまった泰平。
いい気になって兵器転用したら大失敗して傾く想定も自分好みだったけれど、これもこれで好きなので良し。
サクラ小路にしろ狛犬商店街にしろ、亜炭の出たところに町ができ、掘り進めればそりゃあいつかのトンネルにぶちあたることもあれば、いつかのトンネルが落ちてくることも、今のトンネルがぶち抜いて来ることもある筈だ。狛犬は成るべくして成った炭鉱街の成れの果て。どこかで置きるはずの、ある街の歴史の一部。
たどり着いてはいけない領域を守るために出来上がった組織とテリヤスの警備隊が、表の世界に出て行くことのできなかった人々のすぐそばに張り付いていて。
公的機関も公的機関ならではの、装備の甘くせざるを得ない部分を持ち合わせていて。
そういう細かな設定が、一切語られない、不親切さがサイコウ。
映画ってそういうもんじゃなきゃという人には、本当にサイコウ。
若い方々が、クラメルカガリに盛り上がるのを横目に、珍獣はただただ、クラユカバが楽しい。
語られないまま墓まで運ばれてしまっても、未練は残るかもしれないが、恨むことはないくらい楽しい。
対して、クラメルカガリはわかりやすい。
スビンオフは総じて、写真で理解できないものが絵になったら不思議と理解できるようになるような、誰かの解釈で翻案されたわかりやすさがある。
そこに加えて、すべての世界が箱庭と呼ばれるまで閉じているから大きな雑音が入ってこない。
複雑な部分を削ぎ落とした分、スッキリとわかりやすい。
一度、作品が畳まれることが起こるとしたら、亜炭ではない新たなエネルギーが発見、独占されることで、泰平が閉鎖に追い込まれた時だろう。
とは言え、泰平、亜炭以外の戦争産業成金な気がしているし、現代日本においても炭鉱が無くても平野が焼き尽くされても、都市の復興はあったわけで。
炭鉱周りのドヤ街は、政治によって一掃されるでもなければ残り続けるだろうし、もう閉じようのない探窟跡たる「クラガリ」は、中の政治が統一されでもしないかぎり、今と同じ無法者たちの住処として残り続けるんじゃなかろうか。
田舎ヤクザが狭い領域を納めているのと同じことで、装甲列車を携えるようなデカい組織はどこかで守りにはいりそうだし。
世界がどう変わろうと、世間と呼ばれるものの形が変わろうと「クラガリと呼ばれる界隈の生活」は、続いていくんだろう。
今の自分たちが、大きな世の中の動きなど気にもとめずに生きているように、無知なら無知のまま、中心にいてもそれはそれ、大きくそれる事件に巻き込まれても、タフなやつはタフなように生きてゆくんじゃないだろうか。
クラユカバでムジナを匂わせていたオジサンたちも、ただのチンピラでしかないだろうし。
そういう、人の営みのしぶとさを信じているような構成、ぼくにとっての塚原作品の良さがずっと続いていてぼくは満足。
基本的に、炭鉱の歴史は知っていたほうが「生活の礎にあるもの」が垣間見えて面白いと思うので、昔ドキュメンタリーを見ておいて良かったな、と思うたりした映画、DVDはまだ手に入るようだった。
ユネスコの文化遺産に登録されているのもあって、息が長い。 https://montage.co.jp/yama/index.html
ついったにも流したけれども、映像も音楽も好きで、クラユカバもクラメルカガリも、暗転と無音の使い方がとにかく良い。
何度見ても感動できる それだけのために通える(笑)
映像の音と音楽の重要さを改めて考えさせられた作品 全面フィルタで魅せるイラスト的に映える画面も、3Dの作り込みも、リアルじゃなくてリアリティに全振りしてて、癖になる。
4月末時点で、新宿はまだ、終映未定だったから、見られる人は何度でも見るがいい。
何度見ても、まぁだいたい飽きることはないだろうから。
2023年02月05日
神々の山嶺
劇場のCMが気になってたフランスアニメ。
これが日本から出てこなかったのが、
正直くやしい。
エベレスト初登山の歴史を塗り替える
かもしれないフィルムを収めたカメラを
追い始めた風景カメラマンが、
カメラを持っていた登山家の
エベレスト無酸素単独登山に
同行することになる話
これは確かに、あらすじとおり。
身内に山好きがいるせいで、
登山をやる方々の生死感が
好きなのだけれども
山の臨場感がとんでもなくて、
高所恐怖症の自分、一回反射で
映像を切った。
体温がすっかり下がって冷たくなって、
しばらく再開できなかった。
劇場で見てたら本当に震え上がって
いたかもしれない。
リアタイ勢の日本の描写に対するツッコミは
ご尤もと思うところもあったけれど
シンプルなのに圧倒的な画力で殴りかかってくる
ところは、とてもとてもフランスアニメでした。
昔は意味の理解できないぬるぬる動くだけの
アニメを作ってる印象だったんだけれども、
こっち向きに進化を果たしたのか! と
ひたすら感心する。
フランス人好きそうなネタだよね。
ネタは明かされても、結局、物語としての
解決はなく、それぞれの心情も絵以外の
説明はなく。
物語だけに物語を語らせていて、ぼくは
大好物でした。
映画館で見たかったと思いもしたけど、
怖すぎて後半の内容が頭に入らなかった気も
するので、布団の中で震えながら見るくらいで
ちょうど良かったかもしれない。
余分を削ぎ落とした、シンプルないい展開でした。
掘り下げてたらあの時間数じゃ全然足りなかった。
原作は未読(https://amzn.to/3lc7cwp)。
夢枕獏さんてそういえば読んだことないな。
2021年05月12日
プロジェクトV
「中国」が、札片で頬をぶん殴りに来た西部警察
で、見たことがある人にはたぶんだいたい通じる。
色合い的にCGかしらーと思ってら実写だったシーンがいくつか。
NGシーンを見ていたら実写だった。実物の色彩が作り物くさいからか。
大陸感覚のドぎつさと、昔ながらのクンフーアクションが混ざり合って、荒唐無稽と言い出す人もいそうなストーリーが勢いだけで大団円で終わる。
きっと実際こんな感じなんだろうなっていうものと、このさき実現しようとしているのはこういうことなんだろうなってのと、ないわーwwww ってのごった煮に詰め込まれてて、今、金の中心は中央アジアというか、金しかないんだな中央アジアとか、そういうことを考えてしまう映画だった。
それがストーリーの意図するものかどうかは知らない。
ジャッキー、年々「普通のオジサン」の擬態が完璧になってく気がする。
あれは老いではなく、亀仙人的な「すげえ人は本気以外のときはゆるい」の域へ行ってしまっているだけのような気がしてならない。
死亡フラグはどこの国でも死亡フラグだった。
回収するかどうかは別の話。
中国でアクションのできる若手俳優女優見本市みたいなところもあって
ちゃんと覚えておこうと思える映画でもあった。
210512
2021年02月23日
プリンセス・プリンシパル
映画の前に見ておきたいなと原稿のBGVなんかないかなが一致して
思わず全部見てしまった…
なにこの壮大過ぎるこれからオチ…
そこでオトモダチを挟んでくるのはえーってなったけど
まぁどうせ気に入らない連中に処分されるなら
消されるつもりで特攻ってのも展開としては
ありなんだろうなぁってのと
アンジェがポチ子すぎてつらい。まじつらい。
過去の負い目とかあったかもしれんけど、ポチすぎる。
好き。
姫様もタフすぎる。
続編やる気満々だったタイトルも好き。
ああいう時系列の仕込み大好き。
俺らは24話やりたかったんじゃーい
みたいなのが映画で実現するといいですね…
あと12本映画でも全然問題ない。
上の人たちがどういう経緯で帰ってこれたも
すっごい気になるのでスピンオフになってもいいので
そのへんもやっていただきたい…
映画の話数、気になるじゃーん。
相方に勧められた気でいたら
こういうのもあるよ、くらいのつもりの話だったようで
なんか勝手に見て勝手にハマってるいつものやつだった。
スチームパンク云々と言われていたけどスチームパンクあんまり
関係なかった気がする。
世界観としての19世紀ロンドンは大好物なので
美術だけでも幸せでした。
時代考証とか難しいこと考えずに、単純に愉しめばいい方の話だなと
思うことも多かったけれど、これはこれで自分は好きでした。
210220
210223
2021年01月24日
王立宇宙軍 オネアミスの翼
ようやく見られた。
1987年公開。
当時の自分では理解できなかったと
思うので、今でよかった。
名前だけ知ってる原画さんが
まだ動画を描いていたり、
ガイナ系で好きな方々が当然
ごっそり参加してみえたりする豪華さ。
そして主人公が森本レオ。
どう頑張っても森本レオ。
本人映像がちらつくくらい
森本さんだった。
当時、宗教について何やら言われていた
気がしたけれど、地球を空から見下ろした時
神を感じるのは当然な気がするのよな。
その時、たまたまシロツグは
リイクニの教典を読んでいたというだけで。
個人的に、ちょっと宗教的にねじ切れた
ご意見を聞いたことがあるので
シロッグのやらかした後のリイクニの反応は
わりと納得してしまった。
信じられない人もいるかもしれんが
実在するんだよ、あーゆー方。
わしもさすがにここまで行くと引く、
と初めて聞いた時は思った。
思ったけど、最初を過ぎてしまえば
そういう人でしかないわけで。
実在するのを知っていたから、
きっとあの衝撃を作品の中に
残しておきたかったんだな
という気持ちになった。
時代的に、全然めずらしくない
カットだったしな。
女子の手前の見栄だけが発端とはいえ
国を挙げたプロジェクトの英雄に
なってしまったシロッグが、
あんまりブレずにいられたのも、
リイクニの存在だったのだろうし
何を信じるかはさておき、
信仰が人を支えるのは、事実よな、
ということを考えたりもした。
このあとのガイナのいざこざやらなんやら
会社の歴史はともかくとして
こういうアニメが日本の源流として
あることは、知っておいていいと思うた
作品だった。
20210123
20210124
2020年06月08日
ユーリー・ノルシュテイン傑作選
リンクは修復版Blu-ray
https://amzn.to/2AL8RS8
キツネとウサギ
なにこれBL…?(違います
キツネの横暴が普通にひどい。
ひどいんだけど、これだけさらっと
ネタにされてるってことは
当時はどこにでもあった話
なんだろうなぁ。
話の話
この汽車。そう、汽車。このシーン。
歴史とか文化とかにものすごい興味を
持つきっかけになった。
戦争の描写が地味なだけに怖い。
子どもにとっては
「男の人が同じことばで帰ってこなくなる」
っていう素朴な表現がすごく怖い…
アオサギとツル
このなんとなく思いつきで
その気になった気分になっちゃったよーな
話は一番好きではないので。
本当に内容はどうでもいいし
描いてる方もすごくどうでもよさげなので
「あ、それでいいのね」
みたいな気持ちになる。
霧の中のハリネズミ
壮大な迷子。
なにこれBL…?(違います
最初の白馬は蜃気楼だったんだろうか。
一応実在はしていたけれども。
みんながヨージックにやさしい。
アイドルでも許せるかわいさ。
すんごいきれいな水は実写の合成なのか
気になった。
20200606
20200607
2020年06月06日
ペンギン・ハイウェイ
全然おっぱいじゃない理系アニメだった…
青山くん健全すぎる。
青山くんについていけなかった人には
おっぱいアニメだし
青山くんに共感してしまった人にも
おっぱいアニメだったろうなぁ。
本筋はおっぱいじゃなくて、
小学生男子のひと夏の恋だろうに。
いやでも、小学生男子におっぱい大事か。
小学4年生、ちょうど10歳。
乳離れする、お年頃。
お母さんじゃない人のおっぱいが
気になりだすよ、わかる。
原作が森見さんと見てめっさ納得した…
森見さんなのに赤玉ポートワインが
出てこない…(そこなのか
こういう、不器用男子の
不器用な日常の中で起こる
非日常ってのが専売特許なんですかね。
お父さんは物理学者さんなんかな。
原作読んでないからわからない。
ついでにこういうのは余韻にひたってる
うちは公式サイトも見てはいけない。
自分の中でネタを転がして
反芻して、仮定して、それから
正解を楽しみにしていかねばならぬ、
ぼくの流儀。
青山くん可愛い。
歯医者のおねえさんがめっさお姉さん…
小学生の男の子がおっぱいに興味を
持つのは大変正常な反応ですね…いい…
内田くんが男子と気づくのに
しばらくかかった。
ペンギンはじめ、あらゆる生物が
お姉さんの心象風景であることだけを、
無条件に受け入れれば何も辛くない。
宮沢賢治好きな人はたぶん強い。
心象風景の脳内具現化はきっと得意技。
浜本さんの気持ちも
わからんではないのだけれど
乳離れ間もない男子の憧れは
年上の女性から始まるのでは
なかろうか。しらんけど。
子どもの感じるお姉さんのエロスが
すごく地味に演出されてて感動した。
そこで「脇」のアップ入れますか…
すごい、そこに在る必然性がすごい…
これ、監督男性だよね…
すごい、絵だけで通じるんだ…
男の子の感じるエロス…
研究者の矜持もいい。
奪い合わない線引きがやはりあるのか
という気づきを得た。
彼らは、相手の研究をきちんと尊重する。
だから、浜本さんのお父さんは悩んだ。
娘の研究に踏む込むことをためらった。
けれどもやはり、危険とは
引き換えにできなかった。
そこは大人だからね、仕方ない。
そして、それが「秘密」だったからこそ
浜本さんも傷ついた。
ループという不自然さが作り出す、
不自然ゆえの力場が生み出した
空間の不自然な結合、とぼくは判断。
つまり、お姉さんはコーヤコーヤ星と
同じところから来たのだ。
ループのきっかけは、描かれていないから
知らぬ。
永遠に繋がることはないかもしれない。
でも、確実に宇宙でつながっている
そういう場所にお姉さんは
きっと帰ったのだ。
だから、青山くんは大人になって
たどりついてしまうんだろう。
彼はきっと、誰よりも一番、
えらくなるから。
ひと夏の恋が少年の人生を
丸ごと塗り替える、
運命の出会いを描いた作品。
主人公の個性の強さを認めてくれる
周囲の温かさも見てほしい。
はじめアルゴリズムのはじめと
同じ生きづらさの中にいるんだろうなぁと
思ってしまったのでな。
https://amzn.to/2Bto6zx
途中読みだけど。
20200605
20200606
2020年04月24日
ドラえもん のび太の宇宙開拓史
ひとりドラえもん春の映画まつり開催中の2。
当然旧作。
和やかに時を過ごしている間の時間の経過を考える。
コーヤコーヤ星めちゃくちゃ小さいんだな、とか
そうすると星雲自体も小さいのか、とか
余分なことも考えたけれども脇に置いといて。
穏やかな日が穏やかすぎて、子ども心に
何がおもしろいのか理解できなかったのを
突然思い出した。
穏やかな日々が突然壊される怖さと、
そのきっかけが子どもの小さな嫉妬だったり、
2年生のぼくの理解力を超えていたなと
今さら考えてしまった。
プロを相手に勝ち上がってくるのび太の射撃が
自信につながるにはもう少しかかることを確認したり
二度と会えないことがわかっていても
希望を捨てられなかった友人との別れも
今だからつらいとか、今だからわかるとか
相変わらず盛りだくさんな映画でありました。
時空のねじれとか、重力と星のサイズの関係とか
このマンガで覚えた気がします。
わかってなかったけど。
20200421
20200422
2020年04月20日
ドラえもん のび太の恐竜
突然思い立って、1作めから連続で見ていた
最初の1本。
大魔境まで見て、一旦止まってる。
海底鬼岩城手が止まっちゃうんだよ、ドラえもん。
作業BGVにはちょっと向かなかった。
思い出は美化されるということは多いけれども、
色褪せないものもたくさんある。
ドラえもん映画が自分にとってはそれにあたる。
藤子先生が原作コミックも描いてみえるのが
特に好き。
のび太の決闘シーンはコミックの方が見応えが
あった気がする。
のび太のガンマンネタはドラミちゃんと西部へ
行っちゃったやつも好き。
この歳になって見返すと、
まだまだ皆が子どものわがまま言い放題だったり
いじめるときに露骨に手が出るし
装備は貧相だったりして
この先のドラえもんの投資の原因が
垣間見えたりする。
タイムマシン、2人乗りだったものが
5人乗りになったのは、本編でも言及されてたはず。
まだドラえもんは、未来からお使いに来てる
ロボットで、のび太くんの親友ではなく
未来のために道を正しに来ているポジション
なんだなと気づいたりする。
ドラえもんのやることに周囲の大人が慣れて
いないのも逆に新鮮。
これが変わるのが、のび太の大魔境からだというのも
通しで見ていて初めて気がついた。
ドラえもんの映画は子どもの頃、映画館で3回見て
3回号泣して帰ってくる映画だった。
その原因に、不意に気づいた。
自分にはどうしようもできない、永遠の別れが、
毎回のお約束だからだった。
二度と会えない別れというのに、どうにも
過敏だった。
保育園の半ば、生まれる前に亡くなっていた
兄の存在に気づいて、突然号泣したのと、
同じ泣き方をしていたかもしれない。
再会を約束することが定着したのは
いつからなのかも気になるところ。
覚えているつもりで間違ってたり
間が抜けてたりと自分の記憶のいい加減さも
相変わらずというか、さすがに40年も前のこと
覚えちゃいねえよと確認したというか。
そんな感じで今週も引き続き、ドラえもんまつりを
開催する所存。
コロナショックが叫ばれているものの、どうにも
自分は家を出ないのが当たり前過ぎて、世間からは
大きくはずれたところに相変わらずいる模様。
20200417
20200420